2021年3月5日金曜日

那須味噌の須藤醸造店を訪ねてVol005

今日は、ひさびさに伊王野の須藤醸造店に須藤社長を訪ねました。手仕事専科の通販では、コロナ禍から、生活必需品の味噌や醤油の御注文が、増えています。特に那須味噌は、那須高原の道の駅やホテル売店で、販売されています。しかし、ここ一年程コロナ禍から、那須高原へのお客様が減り、観光地の販売量が激減しました。須藤醸造店の販売は、昔からの顧客の購買がありますが、殆どが観光土産だからです。その代わりに通販の販売が従来の倍になりました。そのようなことから、須藤社長の那須味噌に対する拘りを伺うことにしました。

彼は、年齢的に地域のリーダーですので、商工会や地域の役職を担い、忙しいと言っていました。ひとり三役いや四役です。家庭の父親として、醸造店の柱として味噌を作り、道の駅やホテル、小売店への納品を行い、地域のリーダーとして商工会や学校の役職をにないます。そのような仕事が増えて、大変だと溢していました。
私の知る須藤醸造店は、昔から「糀屋さん」です。私の小学生の頃には、年に一度リヤカーに醤油の圧搾機を乗せて、部落を回っていました。仕込みに二日ほど掛かるのですが、五右衛門釜程の大きさの大釜に大豆を煮て、糀と塩とを箆で混ぜて幾つもの4斗樽に味噌を仕込みます。そして、土蔵の湿った味噌部屋に1年ほど寝かせてから食べ始めます。圧搾機は醤油を絞るのに使います。濃い醤油色の液体が絞られて、滴り樽に仕込みます。それも同じく味噌部屋です。そちらは注ぎ口から甕や一升瓶にとり使います。醤油は、どれくらい寝かしていたのでしょうか。1年程でしょうか。

須藤醸造店の味噌は、1kg1.5kgコシヒカリ味噌800g、そして、三五八の素1kgです。道の駅で人気のあるのは、1kgです。ホテルの売店でも1kgを置いているからですが、通販では、1kgの5袋詰めが一番商品です。
工場でFRPの1屯樽に仕込み約1年~1年半で袋に小分けします。昔からの杉材の樽もあるのですが、箍(たが)が使ううちに緩んできて壊れるのですが、今は修理のできる職人さんが居なくなったと言います。木の樽は使ううちにゴミが味噌に混じったりしますので、FRP材の樽が衛生的だし取り扱いやすいと言います。
須藤社長
三五八漬の素1kg
那須味噌1kgの5袋詰め
糀に塩を加えます。
那須味噌
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