手仕事専科をスタートさせて1年が経過する頃に伝統食品を取扱うようになりました。手仕事専科(website)スタート時は伝統工芸品、民芸品をイメージしていましたが、販売と同時に伝統工芸品を育む地方には、決まって味噌、醤油醸造等の町が残っていました。そして、それらと一緒に郷土料理が根づいていたのです。
現在取り扱っている食品では、東山道伊王野の那須味噌、馬頭町のはるこまや、大田原に歴史を持つ葉唐辛子の戸辺食品、日光たまり漬、会津には、350年ほど昔の会津藩転封とともに移り住んだ、味噌、醤油の老舗林合名会社や鰊の山椒漬(ベルギーの万博でグランプリ受賞の鰊鉢(会津本郷焼)が有名。)、喜多方の農村に伝わる凍み餅や餅ころがあります。そして、須賀川に太田酢店。どうしてこの地にこれほどまでの理念を持つ素晴らしい醸造酢本舗があるのかと不思議です。津軽(青森)には、松前漬けで有名な飯寿司があります。ヤマトミ食品ですが、北海道の鮭や鰊、秋刀魚、鰰そして、海峡漬(松前漬)です。そして、山菜漬の岩木屋。
手仕事専科では、和美との生活、Reohas(りおはす)を提唱しています。ともに経済的根拠となる機能性や人に優しい、エコ、心の癒し(幸せ)をもたらす概念です。バックグラウンドは、地産地消であり、ローカリズムです。日本では、失われた30年という言葉がありますが、小泉政権時に竹中平蔵等によってなされたグローバリズムが、日本の経済構造を根こそぎ破壊しました。ひとに優しい魂の琴線に答える政策ではありませんでした。どうしてあれほどの恐ろしい政策を実施したのか、経済学者の無知としか言いようがありません。それは、私達の無知につながります。アメリカに従属した日本国(政府と官僚)を見ます。アメリカの金融資本家に従属した無機質で非人道的政策です。
今の私の心にある二つのコンセプト「和美との生活」「Reohas(りおはす)」は、拘りです。大切なものを守り育て、魂に優しさを育む養分です。古代にまで遡るロマンある伝統技能と技術を大切に継承発展させ、日本人の心のDNAに沿うものです。経済合理性のみを優先させるのではない守破離というバランスです。伝統のエッセンスを大切に残し、それにいくつかの要因(ファクター)を加算して、道(未来)を見つけることです。食の安心安全を語る時にコンビニエンスやスーパーストアには、数十種類という添加物一杯で人工的なマーガリンや水素付加脂肪酸を使った美味しくて安く簡便な食品が溢れています。私達は、経済の利便性を優先させるが余りに大切なものを失いました。
「健康」を失ったのです。その為に大金を投じろとは言いません。一番大切な「健康」を作るための僅かな一寸した拘りです。「食材」と健康のための「自分調理の時間」がそれを守ります。現在の年間40兆円にも及ぶ国民の医療費は、本来健康であるべき人体の修理費です。健康な食は、「人の持つ自然治癒力(免疫力)」から、健康を保つのです。今や、健康な体ではないことからの生活習慣病は、「食源病」です。1975年にスタートして完成した1977年アメリカ議会調査委員会の5,000頁に及ぶ報告書「マクガバンリポート」では、江戸時代・元禄の食が、世界150ヶ国の調査から一番といわれています。 それは、新鮮、無添加、発酵食品だからです。手仕事専科は、医食同源(薬食同源)を提唱しています。 ご家族の健康は、伝統的な食により保つことが出来ます。それが、味噌、醤油、酢、飯寿司、あま酒の滋味・滋養です。手仕事専科の拘りの調味料と郷土料理をご紹介します。
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会津本郷焼 鰊と山椒を漬け込んだ鰊鉢 |
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